信濃毎日新聞ニュース特集

どうする高校改革

第4通学区推進委、会合 魅力づくりを議論
2005年6月27日掲載

 県教委が設置した第4通学区(中信)の高校改革プラン推進委員会は26日、2回目の会合を松本市内で開いた。統廃合の対象となる高校名を示した県教委の再編案については具体的に話し合わず、高校の魅力づくりを中心に議論した。

 組合立鉢盛中学校長の丸山哲弘委員らは「高校の魅力づくりができれば89校を維持できるのか」と質問。これに対し県教委の吉江速人・高校教育課長は「少子化による生徒数減少を止めるのは難しい。魅力づくりとともに学校数も念頭に議論してほしい」と述べた。

 高校名提示には、木曽郡南木曽町長の宮川正光委員が「魅力ある高校の議論が飛んでしまう」と懸念を示す一方、「たたき台として理解すればいい」「再編は避けられない」とする声もあった。

 終了後、中条利治委員長は「校名提示を踏まえて魅力づくりを議論したい。各校の課題、その解決策などを挙げ、具体的に考えていく」と話した。

 県教委が示した第4通学区の再編案は、木曽と木曽山林を統合、大町と大町北を統合、松本工業の定時制を多部制・単位制となる松本筑摩に統合するなどの内容。


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