信濃毎日新聞ニュース特集

どうする高校改革

田中知事と伊那北高生徒、討論「議論参加させて」
2005年6月26日掲載

 伊那北高校(伊那市)が25日開いた文化祭「第51回ペン祭」で、県教委が統廃合対象の校名を提示した高校改革プランについて、生徒と田中知事が討論した。生徒は「改革の進め方が一方的。高校生も議論に参加させて」と強調、知事は「まず、自分たちで行動を」と促した。

 さらに、生徒が「生徒が(高校改革プラン推進委員と)対話するための会を設置したい」と提案すると、知事は「大いに賛同したい」と応じ、体育館を埋めた生徒や地域住民から歓声がわいた。

 多部制・単位制への転換案が示された箕輪工業高校(上伊那郡箕輪町)の生徒は、会場で討論を聞き、「自分たちの高校が対象になったことを知りショックだった。知事は自分の母校がなくなったらどう思うか」と質問。知事は「誰も(統廃合を)うれしいと思うはずがない。ただ、多くの人が志願する高校がある一方、定員を埋められない高校もある」と答えた。

 討論後、ペン祭実行委員長の瀧沢文那君(17)は「主張を十分にぶつけることができたが、うまくかわされたという思いはある」と話した。


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