県教委が設置した第１通学区（北信）高校改革プラン推進委員会は２５日、２回目の会合を長野市の県庁で開き、県教委が前日の臨時会で統廃合の対象となる高校名を急きょ示したことについて、委員から「撤回してほしい」「時期尚早だ」と批判が相次いだ。
冒頭、丸山稔委員（中野高校教諭）は、推進委でまだほとんど論議をしていない段階で校名を示したことに「委員を侮辱している」と非難。中沢一委員（埴科郡坂城町長）らも「論議をした上で校名を出すのが筋だ」などと批判した。
これに対し、中村正行委員長（信大工学部助教授）は「何もない状態では議論できない。時期が早いという感じはあるが、県教委が責任を持って提出したことを評価したい」と県教委に理解を示した。会合は県教委の案は「たたき台」であり、ほかの案も考え得ることを確認し、終了した。
県教委が示した第１通学区の再編案は、全日制で飯山照丘、飯山南、中野、中条、長野南を廃止して周辺校と統合、坂城は全日制を多部制・単位制に転換する―などの内容。第４通学区（中信）は２６日、第３通学区（南信）は２７日に、それぞれ第２回会合を開く。
