信濃毎日新聞ニュース特集「2007県議選」
県議選初の週末 人を求め遊説 期日前投票も始まる
2007年3月31日掲載
07033108.jpg

 県議選2日目の31日、選挙戦となった19選挙区では各陣営が週末の繁華街や住宅街などに選挙カーを走らせ、訴えを響かせた。同日から期日前投票も始まり、早速市役所や役場に足を運ぶ人もいた。
 定数6に9人が立候補した松本市区。ある現職陣営は「土曜日の午前中は家にいる人が比較的多い」と見込み、候補は古くからの住宅地を選挙カーで回った。演説では、現県政に批判的な立場から「県政の後戻りを許すな」と主張。福祉、医療分野の政策も展開した。
 別の現職は市南部のスーパー駐車場で街頭演説。曇り空で強い風は冷たく、集まった約50人の支持者に「風邪をひかないよう、上着(の前)を合わせて」と気遣った。演説では「バリアフリー化した新しいJR松本駅が間もなく完成する。すべての人が使いやすい街づくりに取り組むと約束する」など、福祉、子育て分野に力を入れた。
 告示間際に出馬表明する候補が相次いだ同市区。両候補は「無風区と言われたが、厳しい戦いになった」と危機感も強調していた。
 選挙区再編で生まれた上田市・小県郡区(定数4)。旧市区の現職の1人は旧丸子町地域を遊説し、「地元のあすの発展のため頑張ります」と声を張り上げた。
 現職4人に加えて新人1人が立候補し急きょ選挙戦に。「今朝の新聞で知った人もいる。まずは多くの人に選挙になったことを知ってもらわないと」と気を引き締めた。
 別の現職は遊説計画を出発前に急きょ変更。旧市の千曲川左岸地区で商店が並ぶ道沿いや、車がやっと通れるような住宅街の路地にも入り「県政をお任せください」と支持を求めた。
 定数10に15人が立候補した長野市区。ある現職陣営は「街頭で運動できる土、日曜日は3日間だけ。序盤の連休にまず名前を知ってもらい、徐々に訴えを浸透させたい」。住宅街をきめ細かく動いていた。
 新人の1人は正午前から大型店やJR長野駅の付近でマイクを握り、行き交う買い物客らに「生活者の声を県議会に届けます」などと呼び掛け、一人一人の手を握って支援を求めていた。
【写真説明】横断歩道を行き交う人たちに向かい、街頭演説する候補者=31日午後0時5分、長野市のJR長野駅前


<前の記事 2007県議選 トップ 次の記事>

掲載中の記事・写真・イラストの無断転用を禁じます。
Copyright© 信濃毎日新聞 The Shinano Mainichi Shimbun