信濃毎日新聞ニュース特集「2007県議選」
県議選30日告示 92人が立候補予定
2007年3月29日掲載

 統一地方選前半の県議選は30日に告示される。投開票は4月8日。選挙区再編で前回より4減った26選挙区(総定数58)に、28日現在、現職53人、元職4人、新人35人の計92人が立候補を表明。今のところ、18選挙区で選挙戦に入る見通しとなっている。
 立候補予定者数は、現時点で前回2003年の立候補者数を24人下回り、1979年(87人)、95年(90人)に次いで過去3番目の少数。女性は計15人で前回より2人少ない。上田市・小県郡(定数4)と、東御市、飯山市・下水内郡など7つの1人区の計8選挙区は立候補予定者が定数と同じで、無投票の可能性がある。ただ、選挙区によっては告示間際まで立候補を検討する動きも残っている。
 昨年の知事選を経て、田中前知事から村井知事に代わり、初めて迎える県議選。公共事業の進め方や、浅川(長野市−上高井郡小布施町)への「穴あきダム」建設を柱とする治水対策などをめぐり、前県政からの転換を打ち出した村井県政に、各立候補予定者がどう向き合うかも焦点の1つだ。
 また、住民の意見をより反映する議会への改革や、暮らしに密接な福祉、医療、教育、産業振興といった分野で訴えを展開する立候補予定者も目立つ。
 届け出予定党派は、主要政党では自民党の13人が最も多く、次いで共産党11人、民主党6人、公明党と社民党各2人。計34人は前回より8人多い。各政党とも公認候補は全員が政党名で届け出る。
 県会会派では、政信会所属の4人のうち3人と、あおぞら所属の3人が会派名で届け出る予定。新人1人もあおぞらを届け出党派とする。無所属は51人で、現職と新人がそれぞれ24人、元職3人。
 政党の推薦は、自民10人、民主8人、公明19人、共産1人、社民4人。ほかに連合長野が17人を推薦、6人を支持。田中前知事の後援会元副会長の平野稔氏(平安堂会長)が地域政党として設立した政治団体「新しい信濃の国」が2人を推薦している。


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