信濃毎日新聞ニュース特集

トリノ冬季パラリンピック

障害者アルペンW杯志賀29日開幕 トリノ前哨戦に
2006年1月25日掲載

 障害者のアルペンスキーワールドカップ(W杯)志賀高原大会は、下高井郡山ノ内町の志賀高原西館山スキー場で29日から4日間の日程で行う。国内初開催で、3月10日開幕のイタリア・トリノ冬季パラリンピックの日本代表13人を含め、13カ国からトップ選手94人が出場。同パラリンピックの前哨戦となる。
 大会は男女とも大回転2戦(30、31日)、回転1戦(2月1日)。いずれも立位、座位、視覚障害の3カテゴリーで争う。実際のタイムに障害の程度によって決まる係数をかけ、順位を決める。
 日本勢は20人で、県勢はトリノ代表の青木辰子(長野市・長野協同データセンター)、三沢拓(東筑摩郡波田町・マウントハットカレッジ)ら8選手。日本障害者スキー連盟はパラリンピック代表として4人程度を追加する予定で、今大会の結果が重要な資料になる。海外からは、立位男子のショーンフェルダー(ドイツ)、座位女子のステファン(米国)ら、昨季W杯ランキング上位が顔をそろえる。
 障害者のアルペンW杯は例年、北米、欧州で開催。今季は初めてアジアシリーズを行い、開幕戦として韓国・平昌大会が23日から27日まで開かれている。志賀高原大会後、2月26日からのイタリア・アルテジーナ大会が最終戦となる。
 西館山スキー場は1998年長野冬季パラリンピックのアルペン会場。国際パラリンピック委員会(IPC)が当時の競技運営を高く評価し、W杯開催を要望していた。
 競技は3日間とも午前9時半から午後2時の日程。大会組織委員会は企業・団体や個人からの協賛金を募っている。会場では大会記念のTシャツとピンバッジを販売する。問い合わせは事務局(電話03・5641・1216)へ。


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