信濃毎日新聞ニュース特集

トリノ冬季パラリンピック

スレッジホッケー馬島さん辰野町長訪問 地元に恩返しを
2006年1月14日掲載
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 トリノ冬季パラリンピック(3月10―19日)アイススレッジホッケー日本代表に初めて選ばれた辰野町中央の馬島誠さん(34)が13日、町役場に矢ケ崎克彦町長を表敬訪問した。馬島さんは「メダルを取って日本、長野、辰野をアピールし、地域に恩返ししたい」と抱負を語り、矢ケ崎町長は「辰野から世界に飛び立つ人が出て光栄」と応じた。
 馬島さんは大学3年の時に、測量のアルバイト先で高圧電線に触れ、全身をやけど。3カ月間寝たきりになり、両足に障害が残った。
 卒業後、セイコーエプソン(諏訪市)に就職。障害を負ってからは、子どものころから好きだったスポーツもする気になれなかったが、2000年、会社の同僚でアイススレッジホッケー日本代表だった矢口敦也さんに出会い、スレッジを始めることに。健康診断で「太りすぎ」と言われた体重も、100キロから92キロに減ったという。
 馬島さんは、岡谷市のリンクを拠点に練習する「長野サンダーバーズ」に所属。「トリノを目標に取り組んできた」といい、週末のほか平日も仕事の後、午後10時から2時間練習に励んでいる。


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