信濃毎日新聞ニュース特集

トリノ冬季パラリンピック

小林深雪さん、飯島中で講演 目標へ頑張る人が輝ける
2005年12月 1日掲載
05120101.jpg

 来年3月のイタリア・トリノ冬季パラリンピックに出場が内定している小林深雪さん(32)=小谷村出身=が29日、飯島町の飯島中学校で講演した。レース前の緊張感や進路を決めた時の気持ちを振り返り、「目標に向かって頑張っている人は強く、輝ける」と生徒たちを励ました。
 小林さんは視覚障害があり、98年の長野冬季パラリンピックのバイアスロン競技金メダリスト。初めてのパラリンピック出場だった同大会では「身体が震え、まばたきのたびに目の前に光が走った」と語り、「その緊張感がいい方向に働いた」と振り返った。
 進学先、就職、スキーへの挑戦は自分で決めてきたという。「両親は、道を踏み外しそうな時に助ければいい―と黙って見守ってくれた。それを知った時、親の大きさが分かった」と話した。
 全校生徒約300人と保護者ら約200人が参加。講演の間に、バイアスロンで行う射撃の実演もした。小林さんはトリノ大会もバイアスロンとクロスカントリースキーに出場する予定。「同じ時期に高校入試がある。頑張る仲間として支え合いましょう」と呼びかけた。


トリノ冬季パラリンピック トップ 次の記事>

掲載中の記事・写真・イラストの無断転用を禁じます。
Copyright© 信濃毎日新聞 The Shinano Mainichi Shimbun