信濃毎日新聞ニュース特集

大雨被害

災害の影響で商業や観光に打撃 諏訪信金8月経済概況
2006年9月30日(10:02)

 諏訪信用金庫(岡谷市)は24本支店の報告を基に、諏訪地方の8月の経済概況速報をまとめた。7月豪雨災害の影響で、消費マインドが冷え込み、商業は多くの商品の売れ行きが前年同期を下回った。観光業も団体宿泊客の予約取り消しなど、最盛期に影響を強く受けた。
 商業のうち、衣料品はイベントの中止や延期などで浴衣の売れ行きが止まったほか、婦人服もやや低調。食料品も生鮮食品がやや低調だった。薄型テレビや携帯電話は順調な売れ行き。ホームセンターでは扇風機の販売が好調だった。
 観光は8月上旬に、宿泊予約のキャンセルが相次いだ。上諏訪温泉の宿泊客数は全体として前年同期を割り込んだが、前年並みに回復した施設もあった。蓼科・白樺湖・車山も全体では前年同期を下回った。
 製造業の景況は、前月に続き安定している。プリント基板は、携帯電話やデジタル家電向けで高水準の生産が続いており、受注はやや増加。工作機械も引き続き堅調な生産を続けている。


<前の記事 大雨被害 トップ 次の記事>

掲載中の記事・写真・イラストの無断転用を禁じます。
Copyright© 信濃毎日新聞 The Shinano Mainichi Shimbun