下諏訪社中学校(下諏訪町社)の全校生徒約230人は13日、同校講堂で7月豪雨災害時に下諏訪町と岡谷市で撮影された画像を見たり、土石流で死者7人が出た岡谷市湊に実家がある山岡祐司教頭から当時の話を聞いたりした。学区内の被害は小さかったが、周辺で起きた災害について知ってほしいと、学校が避難訓練日に合わせて企画した。
投影された画像は、道路脇に土のうを積む消防団員や土砂の片付けをするボランティア、土石流が押し寄せた岡谷市上の原小学校体育館を写したものなど計約60枚。防災担当の教諭が「上の原小学校は、社中学校と同じような場所に立っています」などと解説した。
山岡教頭は、実家に避難勧告が出たため、両親らを諏訪市の自宅に一晩泊めた体験を披露。「一時は、家もなくなり、キャッチボールした場所ももう見られないと覚悟した」と生々しく語った。3年の今井友梨さん(14)は「災害は周りの人を巻き込んで、本当に恐ろしいと思った」と話していた。
生徒たちは各教室に戻った後、地震で1階給食室から出火したとの想定で避難訓練をした。