岡谷市の林新一郎市長は12日開いた市議会一般質問で、7月豪雨災害について「災害発生当初の情報収集や整理に課題があった」と答弁し、住民への情報伝達を含め、災害時の情報面での態勢強化を進める姿勢を示した。
林市長は、7月19日は市内各地で土石流災害がほぼ同時に発生したために現地の状況を十分把握できず、「結果として避難勧告が(土石流の)事後になったことが悔やまれる」と答弁。中田富雄総務部長は、災害時に現場の全体像をつかむため、「市内の地区ごとに災害現場で情報収集に当たる担当者を定めるなどの態勢づくりを進めている」と述べた。担当者は地区内に居住する職員を中心に編成する。
また、住民への情報伝達について、「雨や風の音で放送がよく聞こえない」などと指摘されていた防災行政無線の改善にも着手。中田部長は「スピーカーの増設や、放送内容が聞ける専用ラジオの配布などの検討を始めている」と答弁した。