信濃毎日新聞ニュース特集

大雨被害

原則50%を支給 下諏訪町職員の時間外手当
2006年9月 7日(10:15)

 下諏訪町は、7月豪雨災害にかかわった職員の時間外勤務手当を7月分について原則として50%を支給し、残りは代休に振り替える。「町民とボランティア、町職員が協働で復興に当たったことを考慮した」とし、開会中の9月定例町議会に提出した本年度一般会計補正予算案に職員手当670万円を盛った。
 町総務課によると、7月17―31日の正規職員224人の時間外勤務は計約5000時間。手当を全額支給すると、約1350万円になるという。
 町は、時間外手当の支給は原則50%、水道温泉課など災害復旧現場を抱えて代休を取りにくい職場は60%とし、残りは代休に振り替える案を町職員労働組合に提示、了承を得た。組合の土田徳雄委員長は「組合員からも『災害という事情だから』という声があり、受け入れた」と話している。
 近隣では、岡谷市と諏訪市が土日曜日の勤務分は振り替え休日で対応し、平日の時間外勤務分を全額支給する。岡谷市によると、7月19日―8月7日の土日曜日も時間外勤務として手当を試算すると約7600万円だが、振り替え休日措置するため、手当は約4000万円になったという。同市は本年度末までの時間外勤務手当として約5400万円、諏訪市も同様に約4100万円の一般会計補正予算を専決処分している。


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