岡谷市の林新一郎市長、上野安規光市会議長らは4日、7月の豪雨災害で被災した住宅の改修などに行う市独自の支援策に、県も財政支援するよう県庁で村井知事に要請した。知事は「県の財政状況を考えながら、十分に検討したい」と答えた。
市は8月、被災者生活再建支援法の対象となる全壊や大規模半壊の住宅をはじめ、対象外の半壊や一部損壊、床上・床下浸水の住宅の補修、家財の修理費用を含めて、300万−30万円を支給する独自の支援策をまとめた。
林市長は知事に対し、03年の宮城県連続地震で同県が住宅再建に補助金を交付した例などを挙げ、「特段の財政措置を賜りたい」と要請。知事は「個人財産の補償はどこまで(公費負担する)か議論が分かれるが、できるだけ早急に結論を出したい」とした。
また、林市長は県が現在中止している諏訪湖のしゅんせつを防災的見地から再開するよう要請。知事は「(中止の経過などを)至急勉強させていただく。天竜川下流域への影響を含め、何らかの対応は必要だろうと思う」と述べた。