全国消防長会の北海道、東北、関東、近畿の4支部の消防長ら17人が4日、7月の豪雨で被災した辰野町と箕輪町の現場4カ所を視察した。5日は岡谷市の被災地を回る。
災害への対応や防災の取り組みを今後に役立てる狙い。女性1人が土砂に埋まり亡くなった辰野町小野の現場では、辰野消防署員が土砂崩れで住宅2棟が全壊した様子や、土砂量が多く遺体の捜索が難航したことなどを説明。参加者は写真を撮ったり防災対策について質問していた。
また、土砂崩れで女子中学生が死亡した同町小横川、土石流が発生した箕輪町北小河内、天竜川の堤防が決壊した同町松島の現場を回った。
同会は、全国808の消防本部の消防長で構成。これまでに新潟県中越地震の被災地なども視察している。
【写真説明】辰野町小野の被災地を視察する全国消防長会のメンバー