信濃毎日新聞ニュース特集

大雨被害

支援に1億2500万 コモンズ支援金の全県枠2次選定
2006年8月19日(10:14)

 県は18日、地域づくり支援が目的の「コモンズ支援金」について、本庁で採択事業を決める「全県枠」の第2次選定結果を公表した。計73件、総額2億1640万円余の応募に対し、採択は計21件、総額2250万円余にとどまった。県は、全県枠予算(3億円)のうち残る約1億2500万円を、7月の豪雨災害被災地の支援事業費に充てる。
 県は、5月の全県枠第1次選定で約1億5000万円の予算が残ったため、6月にかけ第2次募集を実施。一方で7月下旬、豪雨被災地の支援策にコモンズ支援金を活用する方針を決め、市町村やNPOから趣旨に沿う事業を各地方事務所を通じ募っている。
 第2次選定で採択が決まったのは、権兵衛トンネル開通を契機に伊那、木曽地域が連携し観光客誘致を図る「権兵衛街道活性化協議会」の広域観光プロジェクト(235万円)、「どんぐりお菓子」の販売促進で地域活性化を目指す木曽郡王滝村の「みずなら会」の事業(36万5000円)など。田中知事ら県幹部が委員を務める選定委員会が決定した。
 採択が21件にとどまったことについて、岩崎弘・県コモンズ政策チームリーダーは「選定基準を満たす事業が少なかった」として、被災地支援のため意図的に絞り込んではいない―と説明。被災地支援事業の交付先は今後各地事所ごとに決めるが、時期は未定としている。


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