信濃毎日新聞ニュース特集

大雨被害

国交省砂防部長が諏訪地方を視察
2006年8月12日(10:52)

 国土交通省河川局の亀江幸二砂防部長が11日、7月豪雨災害の被害状況を調査するため諏訪地方を訪れた。浸水被害が大きかった諏訪市の中心市街地と、死者が計8人に上った岡谷市の土石流現場、諏訪市などが最大放流量の増加を要望している岡谷市の諏訪湖釜口水門を視察した。
 7月19日未明の土石流で7人の死者を出した岡谷市湊と、死者1人の同市川岸東の現場では、市や諏訪建設事務所職員が被害状況を説明。亀江部長は「森林の力の限界を超える量の雨が降り、飽和状態になったようだ」として、「必要な対策が取れるよう県と地域を支援したい」と述べた。
 また、諏訪湖の流入河川への逆流を防ぐため、釜口水門の最大放流量を現行の毎秒400トンから600トンに増やすよう諏訪市などが要望していることについて、亀江部長は「(水門の)下流と上流が検討会をつくって意見交換し、合意形成する必要がある」と話した。


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