豪雨災害の被災地の復旧活動にボランティアを派遣してきた岡谷市災害救援ボランティアセンターは9日、県内外から集まった89人を湊地区内に派遣し、この日でボランティアの常時募集を打ち切った。
この日は、8―9日に依頼があった11軒の住宅で作業。外壁の洗浄や室内のふき掃除が中心だったが、中には「地下室に残った水を出してほしい」との要望もあり、ボランティアは4畳半ほどの地下室に5センチほどたまった泥水を、バケツリレーで家の外までくみ出した。家主の小口米子さん(72)の娘、島津好美さんは「今まで遠慮もあり、自分たちで片付けようとも思っていたけれど、やってもらって本当に助かりました」と感謝していた。
同センターによると、災害発生の7月19日から9日までに延べ6380人(うち県から派遣された職員延べ約2000人)が同センターを通じて活動した。金子明事務局長は「ボランティアの方たちの黙々と働く姿に心を打たれた」と話した。
同センターは10日以降、必要に応じて市民を中心にボランティアを呼び掛ける方式にする。