信濃毎日新聞ニュース特集

大雨被害

最後の避難所閉鎖 岡谷市湊の6世帯 自宅や仮住宅に
2006年8月 8日(09:52)
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 岡谷市災害対策本部は7日夜、豪雨災害で市内13カ所に開設し、最後まで残っていた湊小学校の避難所を閉鎖した。避難所は1日最大11カ所で計1300人余が生活した。
 湊小には、7人が死亡した同市湊の土石流災害現場周辺の住民が7月19日の災害発生直後から避難。最大で1日約250人が利用した。避難勧告が全面解除された8月1日の翌日も、自宅に残る土砂の片付けなどで6世帯22人が宿泊。7日までに、各世帯が片付けの済んだ自宅に戻ったほか、アパートなどへの引っ越しを終え、利用者はいなくなった。
 会社員小口秀文さん(46)は、自宅1階に泥が流れ込んだため家族6人で6日朝まで湊小で生活。市が提供した空き教員住宅に移った。「家族だけで気兼ねなく暮らせる場所ができて、精神的に楽になった」と小口さん。近く始まる自宅の改築工事が終わり次第、家族で戻るつもりだ。
 対策本部長の林新一郎市長は7日の記者会見で、ボランティアの協力を得て同市湊で続いていた土砂の片付けが「9日にも終わる」との見通しを明らかにした。これを受けて、市災害救援ボランティアセンターの受け付けも同日で終了する見込み。対策本部は今週中に廃止され、復興業務に当たる災害対策室(仮称)が新設される予定だ。
【写真説明】避難所閉鎖に向け、片付けを始めた岡谷市職員ら=7日午後2時半、岡谷市の湊小学校体育館


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