信濃毎日新聞ニュース特集

大雨被害

県内被害515億円 状況速報値 今後さらに増大も
2006年8月 4日(15:01)
06080403.jpg

 県は4日、7月の豪雨災害による県内の被害状況(3日現在、速報値)をまとめた。道路や農産物などで総被害額は約515億円に上った。県危機管理局によると、2004年10月の台風23号災害の総額の約500億円を超えた。
 県や市町村が管理する分をまとめた。内訳は、道路・橋りょうが約98億円、河川が約180億円。林地荒廃などの山地被害は54市町村の計50ヘクタール余で約68億円。林道は461路線で約22億円の被害だった。
 また、農業関連では、農地への土砂流入やあぜの崩壊などの農地・農業用施設被害が71市町村1603カ所で計約152ヘクタールに上り、約40億円。農作物被害は29市町村の約16億円だった。
 教育関連は、土石流が校舎内外に押し寄せた上の原小学校(岡谷市)など11カ所で、約2億円の被害が出た。
 県は「まだ取りまとめ途中で、被害はさらに増えそうだ」(生活環境部)としている。
【写真説明】倒木や破壊された窓枠とともに深さ30センチほどまで泥が流れ込んだ上の原小学校(岡谷市)の体育館=7月20日


<前の記事 大雨被害 トップ 次の記事>

掲載中の記事・写真・イラストの無断転用を禁じます。
Copyright© 信濃毎日新聞 The Shinano Mainichi Shimbun