塩尻市宗賀のホテル経営宮川洋寿さん(61)がこのほど、豪雨災害での人命救助に協力したとして、塩尻署から感謝状を受けた。7月20日夜、同市贄川の桑崎集落で孤立した市内の男性(79)の救助に向かった署員を同集落まで道案内した。
集落につながる林道が土砂でふさがれ、署員が現場に近づけずにいた。同署が地元猟友会に所属して、付近の山道に詳しい宮川さんに案内を依頼。6時間ほど掛けて往復し、男性を救助した。男性にけがはなかった。
現場に向かった署員によると、当時は激しく雨が降っていた。山道も2カ所で土砂が崩れ、回り道をしながら救助に向かった。「夜間でもあり、道案内がなければ2次災害の可能性もあった」と振り返った。
宮川さんは「道があれほど荒れているとは思わなかった。男性と顔見知りだったので、元気そうな顔を見てほっとした」と話していた。
【写真説明】畑敏雄塩尻署長から感謝状を手渡される宮川洋寿さん(左)