信濃毎日新聞ニュース特集

大雨被害

岡谷のみなと保育園に元気な声再び 園児戻る
2006年8月 1日(09:04)
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 土石流災害に遭った岡谷市湊地区にある「みなと保育園」に、子どもたちの元気な声が戻り始めている。わずか150メートル離れた住宅地は今も避難勧告が続き、隣接する湊小学校では130人余が避難生活中だ。避難所から通う園児もいるが、友達と遊ぶ表情には笑みがあふれている。
 同園は被災しなかったが、被災地区からの園児が多く登園が難しかったため、災害発生当日の19日から事実上、休園に。24日に本格再開し、26日には給食も再び始まった。31日は園児76人のうち遠くの親せき宅に避難する子どもを除く61人が登園した。中島るみ子園長は「普段のように友達と遊んだ方が、元気になるのではないか」と話す。
 27日からは、湊小などに避難する小学生にも保育園で遊ぶように呼びかけた。避難所から子どもを通わせている母親(29)は「小学生の娘も一緒に預かってくれるので助かります」。31日も小学生5人が訪れ、仮設プールで園児と一緒に遊んだ。
 同保育園内にある子育て支援センターの職員小口京子さん(42)も湊小に避難中だが、24日から仕事に復帰。センターにも園児以外の乳幼児の親子が避難所から通ってくる。小口さんは「被災や避難生活でのストレスを、子どもやお母さんが少しでも発散できれば」と話していた。
【写真説明】仮設プールで元気に遊ぶみなと保育園の園児たち


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