松本市は31日、7月の豪雨による農地や林道などの被害額が計2億8000万円に上るとの見込みを、市議会経済環境委員協議会に報告した。当初予算で対応しきれない修復費用は、9月定例市議会に補正予算案を提出する。
このうち、土砂の崩落、流出など林道被害が2億500万円。被害場所は、よもぎこば線、奈川安曇線など43路線の113カ所。既に15カ所で土砂を取り除くなどの応急処置をした。
また農地に土砂が入るなどの被害は52カ所で、被害額計1400万円。農道や用水路などは82カ所で、計6100万円に上った。
市によると、農作物に目立った被害はなかったが、今後の収量や品質に影響が出る可能性もある。このほか、市道や上下水道などの被害については調査中という。