信濃毎日新聞ニュース特集

大雨被害

地元「激甚災害指定を」 現地調査の衆院特別委に
2006年7月29日(10:19)

 衆院災害対策特別委員会(大野松茂委員長)の一行約20人が28日、岡谷市、諏訪市、諏訪郡下諏訪町、上伊那郡箕輪町の豪雨災害被災地計5カ所で現地調査をした。各市町の首長側は、激甚災害の早期指定や、諏訪湖の流入河川の逆流を防ぐため釜口水門で最大毎秒600トンの放流ができるようにすることなどを求めた。
 諏訪市の県諏訪合同庁舎で行った意見交換会で、大規模な土石流災害が発生した岡谷市の林新一郎市長は「復興には莫大(ばくだい)な費用がかかる。激甚災害に早期に指定し特別交付税による財政措置を」と要望。中心市街地が諏訪湖流入河川の逆流で浸水被害を受けた諏訪市の山田勝文市長は、天竜川へ放流する釜口水門について、現行の最大毎秒400トンの放流量では諏訪湖の水位が上がり今後も同様の被害を受けるとし、「天竜川の護岸改修を進め、600トン放流の早期実現をお願いしたい」と話した。
 大野委員長は、死者7人を出した岡谷市湊の土石流現場を視察後、取材に対し「県と市町村からの要望について、具体的な対応を斟酌(しんしゃく)したい」と述べた。


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