信濃毎日新聞ニュース特集

大雨被害

来月初めの解除めざす 岡谷の避難勧告
2006年7月29日(10:19)
06072901.jpg

 梅雨前線による豪雨災害で、岡谷市災害対策本部は28日午後、同市湊の137世帯に出している避難勧告の解除に向けて、午前の八重場沢川に続き、土石流が発生した谷や小田井沢川への大型土のうの設置作業に着手した。同日夜現在、避難勧告が出ているのは県内で湊地区だけ。林新一郎市長は「工事を今月中に終わらせたい」とし、8月初めの勧告解除を目指す意向を示した。
 現場で遺体の一部が発見された同市湊3の花岡滋さん(75)のこの日の捜索では、土中から人の左上腕などを発見し、岡谷署で鑑定している。29日以降も捜索を続ける。陸上自衛隊松本駐屯地の災害派遣部隊は同日中に撤収する予定。対策本部は29、30の両日、避難勧告中の住民に一時帰宅を許可する。
 一方、上田市で産川に車ごと転落したとみられる新聞配達員小林正子さん(57)は、28日の上田署や消防の捜索でも見つからなかった。行方不明から10日間で、延べ約2100人が捜索に加わったが、有力な手掛かりはない。
【写真説明】岡谷市湊の災害現場では復旧に向けた作業も始まっている=28日午前10時50分


<前の記事 大雨被害 トップ 次の記事>

掲載中の記事・写真・イラストの無断転用を禁じます。
Copyright© 信濃毎日新聞 The Shinano Mainichi Shimbun