安曇野市上下水道部の職員が、大雨の降り続いていた18日夜、飲酒を伴う歓迎会を同市内で開いていたことが28日までに分かった。市内で被害は少なく、上下水道施設に被害はなかったものの、平林伊三郎市長は「住民が大雨を心配している中、適切ではなかった」と説明。今後、現場で災害対応にあたる総合支所と市役所本庁との連携強化を進めたいとしている。
上下水道部によると、18日午後6時から2時間、予定していた1日付人事異動の職員歓迎会を市内で開いた。部の職員21人のうち、小松善嗣部長ら18人が参加した。大沢哲上下水道課長は「午後5時に明科総合支所に問い合わせたところ、被害がなかったことなどから、予定通り歓迎会を開いた」と話している。
安曇野市内では午後4時、犀川の水位が明科南陸郷の陸郷観測所で警戒水位まで上昇。明科総合支所の担当職員2人は昼すぎから翌朝まで、いずれも犀川の近くにある4カ所の下水道浄化センターなどを警戒した。
同部は、歓迎会に参加した職員のうち被害に備えて飲酒していなかった職員1人が午後10時から、同支所の警戒に加わったとしている。