信濃毎日新聞ニュース特集

大雨被害

応援の教職員が泥を除去 上の原小に全県から300人余
2006年7月28日(09:08)
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 豪雨で裏山が崩れ、校舎内に土砂が流入した上の原小学校(岡谷市長地出早)で二十七日、県教委の募集に応じ、県内各地から来た小中高校の教職員三百十一人が泥出しなどの復旧作業をした。同校はこの日、夏休み入りした児童を対象にした水泳学習を市民屋内水泳プール(同市南宮)を借りて実施。児童たちは災害発生の十九日以降、久しぶりにクラスメートと顔を合わせ、水を掛け合ったりしてはしゃいでいた。
 県内の教職員による復旧作業は二十六日から一週間程度を予定。この日、体育館では約百人が作業し、場所によって厚さ一メートルほどもある泥の山を、持参したスコップで切り崩し、バケツリレーで外に運び出した。一部の校舎の周りを埋めた土砂も、約六十人が取り除き、建物周囲の地面や側溝を掘り出していった。宮川まゆみ教頭は「学校の景色が見違えるように変わっていく。先生たちのパワーはすごい」と感謝していた。
 水泳学習は例年、夏休み前半に十回余り開くが、学校のプールにも泥が残っていて使えないため、この日と八月三日の二回、市民プールで計画した。午前と午後に三学年ずつ、それぞれ合同で一時間ほど使った。四年生の中島祐太君(10)は「プールは大好き。久しぶりにクラスの友達に会えてうれしい」と笑顔で話していた。
【写真説明】厚い所で1メートルほど積もった上の原小学校体育館の土砂を、スコップで崩し、バケツリレーで外に運ぶ応援の教職員たち


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