信濃毎日新聞ニュース特集

大雨被害

東伊豆からキンメダイのみそ汁 岡谷の避難所で振る舞う
2006年7月28日(09:07)
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 豪雨災害の被災者が避難生活を続ける岡谷市の湊小学校など3カ所の避難所に27日、同市の姉妹都市の静岡県東伊豆町の関係者が訪れ、特産のキンメダイのみそ汁を振る舞った。被災者は、温かな手作りのプレゼントを喜んでいた。
 湊小では昼食時に合わせて、同町の鈴木新一助役や町会議員、町職員計12人が、持ち込んだ大きな鍋とこんろ2セットを中庭に設置。町内の漁協から仕入れたキンメダイにワカメとネギを加えたみそ汁を150人分調理した。被災者は「遠路はるばる申し訳ない」「ありがたくいただきます」と受け取った。
 ある女性は「ずっとインスタントのみそ汁だったので手作りは久しぶり。海の香りがいいですね」とうれしそう。材料は500人分を用意し、岡谷南部中と岡谷西部中も回った。
 同町では1986(昭和61)年、伊豆大島・三原山の噴火で、被災者約1000人を一時受け入れた経験があるという。鈴木助役は「被災して1週間がたったと聞き、疲れが出てくるころではないかと考え、昨日急きょ決めた。弁当にも合うので、少しでも気分転換になれば」と話していた。
【写真説明】東伊豆町職員から潮の香り漂うみそ汁を受け取る避難住民たち


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