信濃毎日新聞ニュース特集

大雨被害

市民祭り全て中止 茅野市と原村も決定
2006年7月28日(09:08)

 茅野市で8月5日に開催予定だった市民祭り「茅野どんばん」と、原村で同月19日に予定していた「原村よいしょまつり」の中止が27日夜、それぞれの祭典委員会で決まった。豪雨により、同じ諏訪地方の岡谷市などが大きな被害を受けたことに配慮した。
 諏訪市は7月22日の「諏訪よいてこ」を中止。富士見町で29日に予定していた「富士見OKKOH(オッコー)」、下諏訪町で30日に企画されていた町民祭りのテストイベント、岡谷市では8月13、14日の「岡谷太鼓まつり」も中止が決まっており、諏訪6市町村すべてで市民祭りが開かれないことになった。
 茅野市によると、豪雨災害後、祭り開催に慎重な対応を求める電子メールが市民から20通ほど寄せられた。この日の市議会全員協議会でも「諏訪地方で災害復旧が続いていることを考え、自粛すべきだ」との意見が大半だった。
 市役所で同夜開いた「第31回茅野どんばん」の祭典・実行合同委員会で、諏訪圏青年会議所や茅野商工会議所などの関係者約80人が協議。「(諏訪地方の)仲間が被害に遭っているのに、楽しく踊っていていいのか」などの意見が上がり、中止を決めた。
 「原村よいしょまつり」の祭典委員会も同夜、村商工会館で急きょ会合を開催。「同じ諏訪地域が大きな被害を受けており、各地でイベントが中止になっている」として中止を決めた。
 まつりは村や村商工会などでつくる実行委員会の主催。事務局によると、25日夜に開いた実行委の会合で中止の方針を決定。最終的な決定権のある祭典委員会に諮った。祭典委員長の清水澄村長は「諏訪6市町村の連携や住民感情への配慮を考えるとやむを得ない」とまとめた。


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