信濃毎日新聞ニュース特集

大雨被害

マッサージで被災者ケア 岡谷病院の療法士
2006年7月28日(09:16)

 岡谷市の市立岡谷病院の理学・作業療法士計10人が27日夕、避難場所となっている同市の湊小学校と岡谷南部、岡谷西部両中学校の計3カ所で、被災者にマッサージやストレッチなどをした。災害から1週間以上がたち、慣れない避難所生活が続く中で、心身ともにくつろいでもらおうと初めて実施。3カ所で計約30人がマッサージなどを受けた。
 理学療法士2人が訪れた岡谷南部中の武道室では男女8人が次々と横になった。1人5―10分ずつ、「腰が痛い場合の寝方はどうしたらいいの」「肩が硬い」などと話しながらマッサージを受けたり、氷を入れたビニール袋で足を冷やしてもらったりした。
 被災して2晩、枕もなく毛布1枚で寝たという主婦の小口奈美江さん(65)は「足がかちかち。本当に気持ち良かった」と、しばらく肩に氷を当てていた。同中を訪れた理学療法士の男性は「背中や足がむくんでいる人が多い。熟睡できていないためではないか」と話していた。
【写真説明】避難所の岡谷南部中学校で被災者にマッサージをする市立岡谷病院の理学療法士


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