信濃毎日新聞ニュース特集

大雨被害

長野市の被害総額11億円 市道や公園復旧に8億必要
2006年7月27日(09:28)

 長野市は26日、豪雨災害による市内の被害状況を発表した。農産物被害額や道路などの復旧費用は25日時点で総額11億3400万円。市危機管理防災課によると、2004年10月の台風23号災害とほぼ同規模という。
 農産物被害は、総額3億2600万円余。長沼、篠ノ井、松代、若穂を中心に千曲川の増水で河川敷の畑が冠水し、リンゴ、桃、長芋などが被害を受けた。市は農協を通じ、被害農家から苗木や消毒剤の購入費補助などの要望を取りまとめている。
 山間部の市道、農道、林道で、のり面や路肩が崩落するなどした個所は計463カ所。千曲川沿いにある公園や体育施設計19カ所は冠水して土砂が堆積(たいせき)した。復旧にかかる費用は総額8億700万円余の見込みだ。
 住宅の被害は、床上浸水1棟、床下浸水10棟。18日夜には大岡下大岡地区の7世帯16人に避難勧告した。18日以降、23世帯66人が自主避難した。


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