中野市は26日、19日までの豪雨による市内被害の中間集計をまとめた。農業では、千曲川の増水によるリンゴや桃の冠水を中心に、農家約500戸の130ヘクタール余で約2億7600万円の被害が出ている。
住宅では、東山団地の市道下のり面の土砂約20立方メートルが崩れ、脇にある1戸の雨どいが破損。市は応急措置で崩落部分をシートで覆って、落ちた土砂を除去し、近く崩落防止の本格的工事を行う。この住宅の女性1人は市外の親族宅に自主避難している。住宅の浸水被害は、千曲川沿いの上今井などで床上1戸、床下22戸。
農業の冠水は上今井や高丘などであり、被害額はリンゴが約1億8800万円、桃が約6000万円に達した。延徳では、キノコ栽培施設16棟に浸水があり、被害額は調査中。
市道は26カ所で土砂災害があり、復旧にかかる費用は3800万円余の見込み。工場3棟などでも浸水被害が発生した。