真夏を思わせる強い日差しになった26日、岡谷市災害救援ボランティアセンターからこれまで最多の300人余のボランティアが被災地の湊、川岸両地区に派遣された。この日の諏訪の最高気温は31・3度で、豪雨災害以来初めての真夏日。炎天下、ボランティアたちは汗と泥にまみれて作業した。
同市湊2では避難勧告が出ていない地域で約100人が作業。道路や民家の周りを深さ30センチほども覆うまだ軟らかい泥を、スコップやバケツでくみ出した。
外国人7人も東京の米国人牧師が運営する災害援助団体を通じ参加。24日に米国から来日、翌日からボランティアに加わっている会社員ドワニ・リスパーさん(28)は、スコップを手に「困っている人のためになれて光栄」。住民の60代女性は「ボランティアの人たちは植木の周りの泥も手で取ってくれた。人の優しさにこんなに感激したことはない」と喜んでいた。
川岸東2の志平地区でも、ボランティアや県職員らが民家の周りを埋めた土砂を撤去。ボランティアと一緒に知り合いの家の泥を片付けていた地元の女性(69)は「地区を埋めた泥を見ながらどうしようかと思っていた。本当にありがたいです」と話していた。
【写真説明】スコップやバケツを使い、公民館や民家の敷地内にたまった泥を出すボランティア