信濃毎日新聞ニュース特集

大雨被害

諏訪市の片羽保育園進まぬ復旧 投票所も変更
2006年7月27日(09:11)
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 諏訪市諏訪の片羽保育園裏の斜面が今回の豪雨で崩れ、園舎が使えない状態が19日から続いている。市児童課によると、復旧のめどは立っておらず、80人の園児は当面、角間川、城北の2保育園に通う。片羽保育園は8月6日投開票の知事選の投票所になっていたが、市選挙管理委員会は近くの諏訪教育会館に変更した。
 崩落は19日午前4時半ごろ発生。土砂の直撃はなかったが、倒れた木が保育園の屋根に当たり穴が開いた。斜面にはシートをかぶせるなどの防水措置を取っているが、市は「まだ崩落の危険がある」として、土砂の除去と斜面の崩落防止工事が終わるまで園舎は使用しない方針。
 現場は県が急傾斜地に指定しており、工事は県が施工する。県諏訪建設事務所によると、工期は未定で「完了まで本年度いっぱいかかるのではないか」としている。
 市児童課によると、工事に伴い園舎の一部を取り壊す可能性もあり、園舎の復旧を含めると使用再開は来年度にずれ込むこともあり得るという。同課は「今週中に保護者への説明会を開きたい」としている。
【写真説明】裏の斜面が崩れ、木が根ごと屋根にかぶさった片羽保育園=20日午後


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