豪雨による増水で大量の土砂が運ばれてたまった諏訪湖の上川河口(諏訪市)で26日、県諏訪建設事務所が水深調査を始めた。堆積(たいせき)状況を把握した上で土砂を撤去し、川の流量を確保する。下諏訪町の砥川河口でも調査と撤去を実施し、ともに台風シーズン前の8月中旬の完了を目指す。
上川から流入した土砂は諏訪市高島の市営諏訪湖ヨットハーバー沖まで達し、湖面近くまで積もった土砂にサギが立つ姿も。同事務所によると、上川河口に設置してあるごみ防止フェンスは大量のヨシや流木が流れ込んだため破損したが、土砂の堆積により舟が座礁して近づけず、フェンスを回収できないという。
この日、舟とゴムボートで水深を測った土木業者も、座礁しては河川内を歩いて渡るなど苦戦。水深がわずか10センチ程度になるほど堆積している場所もあった。同事務所維持管理チームは「できる限り流量を確保し、川があふれないよう撤去を急ぎたい」としている。