各地に豪雨をもたらした梅雨前線が南下して青空が広がった25日午後、下諏訪町では町職員や業者が、斜面の石積みが崩れたり、土砂崩落が起きたりした7カ所で、シート張りや土のう積みなどの応急処置を進めた。
道路ののり面を覆う石積みが高さ3メートル、幅2メートル、奥行き1メートルほどにわたって崩れ、町災害対策本部が5世帯9人に避難勧告を出している東高木では、業者10人余りが作業。土砂がこれ以上流出しないよう、クレーンでつり上げた1個500キロほどの大型土のうを空いたスペースに積み入れた。
同本部によると、町内で発生した土砂崩落や護岸崩落などは150カ所を上回る。20日には北高木で幅約20メートル、長さ約200メートルにわたって山の斜面が崩れているのが確認され、22日に土石流感知センサーを設置した。
【写真説明】崩れた石積みのすき間に応急処置で土のうを積む作業員=下諏訪町東高木