信濃毎日新聞ニュース特集

大雨被害

岡谷市湊地区にボランティア派遣本格化へ
2006年7月26日(09:40)
06072632.jpg

 岡谷市災害救援ボランティアセンターは26日から、土石流災害に遭った同市湊地区のうち避難勧告地域以外へのボランティア派遣を本格化させる。諏訪市と下諏訪町では、各災害ボランティアセンターから要請を受けた団体や民生委員が被災者らを戸別訪問して、住民を支援している。
 湊地区では、重機が土砂を取り除いて主な道路は通行できるようになったが、多くの道路や民家の敷地は厚さ数十センチの泥に覆われたまま。岡谷市のセンターは、天気の回復が見込まれる26日から、大勢のボランティアを派遣したいとする。
 下諏訪町の災害救援ボランティアセンターによると、町内のボランティア派遣要請は先週末をピークに減少。しかし、要請を遠慮したり、災害で不安を抱えたりする町民がいるとみて、高齢者宅への配食サービスなどをするボランティア団体に協力を要請。被災した住民や1人暮らしのお年寄りを訪問し、相談に乗っている。
 この日、ボランティア4人の訪問を受けた唐沢武治さん(73)=下諏訪町本郷=は、自宅裏の承知川の護岸が崩れ、今も不安で夜も眠れないことなどを訴えた。「関心を持って話を聞いてくれるのが本当にうれしい」と感謝していた。
 諏訪市でも、市災害ボランティアセンターの要請を受けた民生委員が、市内の高齢者や障害者の1人暮らし世帯を訪問。相談に乗るとともに、ボランティア支援が必要かどうかを確認した。同センターは25日、市総合福祉センター(小和田)内に移転した。
【写真説明】今も泥がたまった状態の岡谷市湊の土石流被災地。26日からボランティアによる除去作業が本格化する


<前の記事 大雨被害 トップ 次の記事>

掲載中の記事・写真・イラストの無断転用を禁じます。
Copyright© 信濃毎日新聞 The Shinano Mainichi Shimbun