信濃毎日新聞ニュース特集

大雨被害

休校中の岡谷南部中 生徒に学習プリント配布
2006年7月26日(09:43)
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 通学区内で土石流災害が発生し、19日以降は休校している岡谷市の岡谷南部中学校(湊2)は25日、学区内の公民館など4カ所に生徒を集め、家庭学習用プリントを教師が配布した。生徒たちは久しぶりの再会を喜び、近況を報告し合った。
 同中は20日までに全生徒217人の無事を確認。この日は、被災して遠方の親せき宅に身を寄せる生徒を除き、約210人が元気な顔を見せた。
 1―3年の7人が避難している湊小学校では、同中の森川一成校長が、校庭への浸水など中学校の被災状況や、避難所となっている様子を報告。「無事でいてくれたことが一番うれしい。避難所生活は大変だと思うが、ここでの勉強や手伝いはきっとあなたたちの力になる」と励ました。
 同小には、「避難している友達に会いたい」と女子生徒3人が駆けつけた。避難所生活を「疲れもストレスもたまる」と話していた中学2年の女子(13)は、クラスメートの訪問に「久々に会えてうれしい。早く学校に行ってみんなの顔を見たい」。訪れた女子(14)も「心配していたので元気そうでほっとした」と話し、「うちに遊びにおいで」と声を掛けていた。
 両小中学校は、いずれも27日まで1学期の予定だったが、授業再開はできず、休校のまま夏休みに入る。
【写真説明】避難所の湊小学校で、学習の進め方について教師から説明を聞く岡谷南部中学校の生徒たち


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