信濃毎日新聞ニュース特集

大雨被害

岡谷の不明者捜索延期 土砂災害引き続き警戒
2006年7月25日(14:47)

 本州付近にかかる活発な梅雨前線の影響で、県内は25日午前も中南部を中心に雨が降った。岡谷市災害対策本部は午前6時、同市湊の土石流災害現場で同8時から始める予定だった行方不明の花岡滋さん(75)の捜索を、2次災害の恐れがあるとして24日に引き続き延期した。上田市手塚の産川に車ごと転落したとみられる小林正子さん(57)の捜索は再開したが、正午現在、発見されていない。
 県内は西部地域を中心に、25日朝までの24時間降水量が100ミリを超える大雨になった所があった。長野地方気象台によると、同日朝には前線の活動が弱まり、大雨のピークは越えたが、土砂災害が起きやすくなっているとして、引き続き警戒を呼び掛けている。
 23日午後1時の降り始めから25日正午までの総降水量は、木曽郡王滝村御岳山160ミリ、松本市上高地146ミリ、同市奈川107ミリ、北安曇郡白馬村白馬78ミリなど。諏訪は43ミリ、辰野は56ミリだった。
 一方、県は25日午前、豪雨による農作物被害状況(24日午後5時現在、速報値)をまとめた。計24市町村で被害が確認され、被害額は15億6700万円余。市町村別では、リンゴやモモが冠水した須坂市(4億6000万円余)、上高井郡小布施町(3億5400万円余)などの被害が大きい。


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