梅雨前線による豪雨災害で、上伊那郡辰野町伊那富小横川で土砂崩れに巻き込まれ死亡した根橋清香さん(13)が通っていた辰野中学校は25日午前、臨時の全校集会を開いた。教職員と全校生徒545人が1分間黙とうし、根橋さんの冥福を祈った。
集会は体育館で非公開で行った。坂口喜久夫校長(56)によると、坂口校長が生徒に事故の経緯を説明。10月中旬に開く文化祭のテーマで、根橋さんが考えた「破顔千笑(はがんせんしょう)」を取り上げた。生徒から募集し、5月に根橋さんの案に決まったという。
根橋さんは、このテーマに「545名全員の顔、一斉に花開くよう」と副題を添えていた。坂口校長は「1人1人の笑顔が幸せにしてくれる、笑顔を大切にしていきたい−との彼女の思いが込められている。彼女が残してくれた最後の言葉を受け止め、私たちは一生懸命生活していきたい」などと生徒たちに話し掛けたという。