信濃毎日新聞ニュース特集

大雨被害

ボランティア協力の輪 新潟からも諏訪へ
2006年7月24日(09:23)
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 豪雨で住宅浸水などの被害を受けた諏訪、岡谷市、下諏訪町で23日、県内外の多くのボランティアが被災家屋の片付けなどをした。諏訪市では約500人が活動。2004年に集中豪雨の被害を受けた新潟県の三条市や見附市からも「お世話になった恩返しに」と約30人が参加。諏訪中学校の野球部員も誘い合わせて加わるなど、協力の輪が広がっている。
 04年7月の集中豪雨で新潟では多くの家屋が倒壊、浸水し、死者は15人に上った。当時、ボランティアを受け入れた三条市社会福祉協議会から派遣された職員の鍋嶋弘樹さん(40)は「被災者の大変さやボランティアの重要性が分かった」と振り返った。
 鍋嶋さんは、高島の諏訪市武道館に仮設した災害ボランティアセンターで参加者受け付けなどを担当。同市社協の宮野孝樹事務局長は「センター運営のノウハウや現場での被災者への気遣いなど、経験者に教わることは多く、とても心強い」。
 諏訪中の野球部員17人は、中心市街地で浸水した民家から、使えなくなった家電製品を搬出したり、災害ボランティアセンターでごみの片付けを手伝ったりした。主将の2年生、山崎正三郎君(14)は「困っている地域の人の力になりたかった。被災した人に喜んでもらえてうれしい」と話していた。
【写真説明】諏訪中野球部員(右前)と協力し、使い終わったゴム手袋を片付ける三条市社協の鍋嶋さん(左)=諏訪市高島の災害ボランティアセンター


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