伊那市西春近と上伊那郡宮田村の境界付近の山腹斜面が、数百メートルにわたり数メートルずり落ちていることが23日、ヘリコプターによる伊那市の調査で分かった。今回の豪雨による崩落とみられる。
陸上自衛隊のヘリで、市内の被災地を約1時間回った。同市村境を流れる藤沢川の上流上空から、山腹に筋状に地肌がむき出しになっている部分を確認。民家からは離れているが、同川に崩落が至ると下流にも影響が出そうだ。市西部の山中では、ほかに随所で小中規模の崩落を確認した。
陸自のヘリは、被災地の首長らに上空から状況確認してもらい、被害拡大防止に役立ててもらおうと運航。これまでに岡谷市、上伊那郡辰野町、箕輪町で実施。この日は木曽郡木曽町でも行った。
【写真説明】伊那市と宮田村境の藤沢川をさかのぼると、数百メートルにわたって斜面がずれ、林道のように見えた=23日午後2時58分(代表撮影)