田中知事は22日、諏訪、上伊那地方などの豪雨被災地を訪れ、被災地域に対し県独自の財政支援を行う考えを示した。「被災市町村の首長と相談し、24日にも支払えるよう具体的に考えたい」としている。支援の規模や対象、財源は明らかにしていない。
諏訪市の被災地を視察後、知事は「寄付金や補助金は分配に時間がかかる。緊急にお金を渡すことで何倍にも生きる」と説明。「現在は県が手袋や消毒液を用意しているが、地域によって必要な物は異なるはずだ」とし、支援に充てる金を緊急に必要な物資の購入などに活用してもらう考えを示した。
土砂災害などが起きた上伊那郡辰野町も視察。被害世帯の割合などの条件により災害救助法を適用されていない同町に対し「土砂の撤去など県として最大限の支援をする」と述べた。