信濃毎日新聞ニュース特集

大雨被害

上田の民家に巨石が突っ込む 裏山から落下
2006年7月22日(14:45)
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 22日午前2時ごろ、上田市平井、市職員矢島泰雄さん(58)宅の台所に、北側の裏山から転がり落ちたおむすび形の巨石(幅約3メートル、高さ約1・6メートル)が壁を破って突っ込んだ。矢島さんら家族5人は家の中にいたが、けがはなかった。
 丸子署によると、石は裏山の高さ約100メートルの所から急斜面を落下。裏山は長雨で水を含み緩んでいたとみられる。一家は市内の鹿教湯温泉の旅館にいったん自主避難した。
 矢島さんの妻は、台所の隣の居間でテレビを見ていたため、石が突っ込んでくる瞬間を目の当たりにしたという。2階にいた矢島さんによると、ドスン、ドスンという音の後、がしゃんという大きな音がした。これまでも、裏山から小さな石が転がってくることがあったという。
 一帯は旧丸子町の霊泉寺温泉に近い山間地。今回の落石個所の付近では県が落石防止工事を進めていたという。丸子署、上田市、県などは、今後も落石の危険がないかなど調べている。
【写真説明】住宅の壁を突き破って台所に入った大きな岩=上田市の霊泉寺温泉


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