信濃毎日新聞ニュース特集

大雨被害

上田 懸命の捜索続く 岡谷 避難指示を一部解除
2006年7月22日(14:40)

 梅雨前線による豪雨災で、上田市では22日も朝から行方不明者の捜索が続けられたほか、二次災害を警戒して捜索を中断していた岡谷市でも同日午後から再開することが決まった。一方、伊那市高遠町藤沢松倉地区の地滑り現場では警戒を続けている。
 上田市手塚の産川で新聞配達中に川沿いの市道の陥没個所から車ごと転落したとみられる小林正子さん(57)の捜索は同日午前8時から、約8キロ離れた千曲川合流地点までを対象に、上田署や消防、地元住民ら約280人態勢で続けている。
 岡谷市災害対策本部は同日午前7時20分、同市湊1の秋葉山周辺の145世帯380人に出していた避難指示を解除した。21日に山の斜面が動いたと目撃情報があった現地周辺を市職員が再調査し、安全を確認した。斜面の一部が崩落している湊1の花岡公園南側周辺の53世帯には避難指示を継続した。
 また、岡谷市災害対策本部は同市湊の土石流災害現場で中断していた同市湊3の花岡滋さん(75)の捜索を午後3時から再開する。現場上部で進めている土石流感知センサーの設置完了後、自衛隊員や消防団員ら約100人態勢で捜索する。
 諏訪市災害対策本部は22日午前9時40分から順次、同市湖南の北真志野などの計199世帯に出していた避難勧告と四賀桑原の一部10世帯への避難指示をいずれも解除した。これで市内の避難勧告、指示はすべて解除された。
 伊那市では、高遠町藤沢松倉地区の地滑り現場近くの松倉、御堂垣外地区の住民131世帯、342人に出ていた避難指示は同日午後1時、避難勧告となった。
 上伊那郡箕輪町の天竜川堤防決壊現場では同日午前も復旧工事を継続。現場近くに立つ高圧線鉄塔の転倒防止などの応急復旧工事は終えた。


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