信濃毎日新聞ニュース特集

大雨被害

上伊那の稲・野菜の被害拡大 伊那に相談窓口設置
2006年7月22日(10:43)
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 豪雨による農作物被害も、上伊那の水田と野菜を中心に広がっている。上伊那農協(本所・伊那市)は「全体を把握できていないが、被害はさらに増えそう」とし、24日に被害状況をまとめる予定だ。
 宮田村中越の水田。村などによると、天竜川支流の堂沢川に水が逆流し、水田約10ヘクタールが18日夕からほぼ丸1日冠水した。同農協によると、箕輪町では水田約20アールが土石流の被害に遭った。
 伊那市西箕輪では一時、ネギ畑約2ヘクタールが冠水した。21日も畑の一部は水がたまったままだ。同農協西箕輪支所の守谷実営農課長は「白ネギは根が弱い。放っておけば大部分がだめになる」と懸念。西箕輪ではトウモロコシ約20ヘクタールも被害を受けた。農業溝上辰治さん(78)は「まだ交配していないモロコシの花粉が雨で流されたかもしれない」。
 県は当面の間、伊那市の伊那合同庁舎に農作物被害の相談窓口(電話0265・76・6842)を設置。月内は土・日曜も対応する。
【写真説明】約10ヘクタールが一時冠水した宮田村中越の水田。水は引いたが農道は泥に覆われている


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