信濃毎日新聞ニュース特集

大雨被害

県職員延べ4400人派遣 諏訪・上伊那の豪雨被災地に
2006年7月22日(10:50)

 県は21日夜、豪雨被害が出ている諏訪・上伊那地域に、延べ4400人の県職員を22、23両日に派遣することを決めた。出張命令に基づく派遣で、旅費などは公費負担するが、スコップやゴム手袋、昼食を持参するよう職員に求めている。
 主な派遣先は諏訪市と諏訪郡下諏訪町。作業服と長靴姿で出向き、水害を受けた家屋や諏訪湖周に流れ着いたヨシの片付けなどを手伝うという。下諏訪町の担当者は「派遣要請はしていないのに、夕方、県から数百人が来ると聞き戸惑っている」、諏訪市災害対策本部は「道路の片付けなどやることは山ほどあり、助かる」としている。
 閉庁間際に派遣を打診された岡谷市は「被災地は危険で、大量動員してもらう段階ではないと伝えた」(小口昭彦危機管理室長)という。高橋精一・県職労委員長は「要望がないのに、大量の職員派遣が必要なのか疑問だ」と指摘している。
 県社会福祉協議会によると、21日は災害ボランティア約90人が諏訪市湖南地区を中心に被災家屋を片付け、残りはあと10軒。22、23日も県外を含む約300人が作業する見込みで、担当者は「週末で作業を終えられる」と話す。


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