信濃毎日新聞ニュース特集

大雨被害

遅れる梅雨明け 関東甲信地方 来週後半以降か
2006年7月22日(10:49)

 県内の梅雨明けが遅れている。関東甲信地方は平年なら20日ごろに明けるが、今年は前線がまだ日本付近に停滞、来週も天気はぐずつきそうだ。梅雨明けは「早くても来週後半以降の可能性が高い」(日本気象協会首都圏支社)とみられる。
 同支社によると、14日まで日本を覆うように張り出していた太平洋高気圧が、15日以降、東日本付近で南下。この時期、太平洋高気圧の勢力に影響するフィリピン沖の大気の対流活動が弱まったため、高気圧の勢力も弱まったとみられる。
 また、気象庁気候情報課によると、偏西風が蛇行してシベリアからの寒気が日本付近まで入り込み、日本海上にあった前線を押し下げたという。
 太平洋高気圧は今後、徐々に張り出す見込みだが、前線を完全に北上させるには、まだ数日かかるとみられる。
 気象庁が21日、発表した、8月21日までの天気予報によると、県内の第1週(22日−28日)は、梅雨前線の影響で曇りや雨の日が多く、降水量は平年より多い見込み。


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