信濃毎日新聞ニュース特集

大雨被害

土砂・ごみの撤去懸命に 諏訪市の集積所に次々搬入
2006年7月21日(09:52)

 諏訪地方にも大きな被害をもたらした豪雨は19日昼すぎに小康状態になったが、避難勧告を受けた住民らは避難所で不安な一夜を過ごした。20日は、浸水後の掃除や後片付けなどが各地で見られた一方、冠水などによる通行止めの影響で交通渋滞が続き、夏祭りの中止が決まるなど、さまざまな影響が出た。
 約2000戸が浸水被害に遭った諏訪市内では、ぬれた畳や家具などの粗大ごみが大量に発生し、市は20日、粗大ごみの臨時集積所を旧東洋バルヴ諏訪工場跡地(湖岸通り5)に開設した。26日まで無償で受け入れ、市が処分する。
 集積所は、跡地の旧工場建物南側に設置。この日は、ぬれて使えなくなった畳やカーペット、布団や家具を載せた市民の軽トラックなどが続々と集まり、手作業でごみを下ろした。
 自宅が床上浸水に遭い、畳などを処分しに来た近くの男性(78)は「家の床が乾いてから新しい畳を入れたいが、9月の初めになるのではないか。ぬれた畳は重くて大変」とため息交じりに話していた。
 電化製品は受け入れない。市は「粗大ごみ以外のごみは通常通り、決められた日にごみステーションに出してほしい」としている。臨時集積所の受け入れ時間は午前8時半―午後5時半。


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