活発な梅雨前線による豪雨災害で、行方不明者の捜索は２０日も岡谷市、上田市、上伊那郡辰野町で続き、岡谷市で新たに１人が遺体で発見され死者は同市内の６人、行方不明者は３市町の計５人となった。
岡谷市災害対策本部によると、１９日早朝に土石流が発生した同市湊の現場で２０日午前４時２５分、行方不明だった同市湊３の主婦花岡さと子さん（７０）の遺体が見つかった。同日正午現在、湊３の花岡滋さん（７５）と湊２の小口正孝さん（４４）の行方が分からず、自衛隊員や消防隊員らが捜索を続けている。
同本部によると、花岡さんは、土石流で流された自宅付近から１９日夜、遺体で発見された夫の孝明さん（７５）とほぼ同じ場所で見つかった。現場では約３８０人が交代で夜通し捜索。２０日朝からも、２２０人態勢で重機を使いながら不明者を捜している。
同郡辰野町小野、小沢矩子さん（６７）が行方不明になっている土砂災害現場では、自衛隊や消防署員ら約９０人が徹夜で捜索を続け、小横川で行方不明になった同町伊那富、辰野中２年根橋清香さん（１３）は同日朝から地元住民ら約６０人が捜索を始めた。
上田市手塚で産川沿いの市道が陥没、軽自動車が転落し、行方不明となっている同市新町、新聞配達員小林正子さん（５７）の捜索は同日午前５時から再開。上田署員、南部消防署員、地元消防団員、地元住民の約６３０人が捜索。防災ヘリによる捜索も続いた。
【写真説明】重機やゾンデ棒を使い、行方不明者の捜索を続ける消防局員＝２０日午前１１時１５分、岡谷市湊
