信濃毎日新聞ニュース特集

大雨被害

岡谷の死者7人に なお4人が不明
2006年7月21日(09:20)
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 豪雨災害による行方不明者の捜索が続く岡谷市で20日夜、新たに男性1人の遺体が見つかり、同市内の死者は計7人となった。まだ1人が行方不明。上田市、上伊那郡辰野町でも同日、計3人の行方不明者の捜索が続けられたが見つかっていない。
 岡谷市災害対策本部や岡谷署によると、19日早朝に土石流が発生した湊地区の現場で20日午後9時35分、行方不明だった湊2の小口正孝さん(44)の遺体が見つかった。市内の死者は、川岸東2の林孝幸さん(75)、湊4の小坂陽司さん(45)ら7人に。
 21日午前1時現在、湊3の花岡滋さん(75)の行方が分からず、自衛隊員や消防隊員ら225人が交代で引き続き捜索している。
 上伊那郡辰野町で行方不明になった小沢矩子さん(67)と辰野中2年根橋清香さん(13)の捜索は、20日午後も続いたが見つからず、午後7時にいったん捜索を打ち切った。21日朝から再開する。
 同郡箕輪町松島区北島の天竜川の堤防決壊現場では、20日午後も国土交通省天竜川上流河川事務所(駒ケ根市)が水際に大型コンクリートブロックを積み上げる作業を続けた。
 上田市手塚で産川沿いの市道が陥没、軽自動車が転落し行方不明となった同市新町、新聞配達員小林正子さん(57)の20日の捜索には地元住民を含む約970人が加わり、午後6時まで続いた。現場から約8キロの千曲川合流地点まで捜索。車の発見場所から100メートルほど上流で、小林さんのナイロン製ジャンパーが見つかった。21日も約100人で朝から捜索する。
【写真説明】岡谷市湊の捜索現場で新たに発見された行方不明者の遺体を運び出す消防隊員ら=20日午後10時5分


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